2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「罪と罰」40(1−6)

一息つきどきどきしている心臓に片手を当て、すぐ斧を探し当てると再度位置を修正し、彼は慎重にそうっと階段を上り始めた。聞き耳は絶えず立てていた。だが階段もその時全くの無人であった。全てのドアは閉じられ、誰とも出くわすことはなかった。二階の一…